- HOME
- よくある質問
よくある質問
- 500老中医って何?
- 1990年、中国政府は中医(漢方)の継承の一環として中医(漢方)領域の中、特別技能、貢献がある老中医500人を500老中医と認定しました。現在、健在する方は少なく、日本でいうと人間国宝のような存在です。
- 弁証論治とは?
- 中医学では、一人ひとり体質が違いそれによって治療方法も一人ひとり違うという考え方をします。中医学の診察は、四診と呼ばれる診察方法で(色、声、脈、舌、腹など)体全体のバランスを診断し病気の本質「証」を分析します。これを「弁証」といい、その「証」に対して治療方針を立てることを「論治」といいます。
弁証論治とは、弁証に基づいて治療方針を立て、治療(漢方薬を選択)することをいいます。
- 漢方薬の効き目は時間がかかると聞きましたが?
- 効き目は遅いというのは誤解です。慢性疾患でも1~2ヶ月も継続服用すれば、何らかの反応が現れます。半年~1年以上服用しても変化がない場合には、弁証があってない可能性が高く、処方を変える必要があります。
- 漢方薬は副作用がある?
- 漢方薬も薬ですので、副作用はありますが、西洋薬よりは格段に少ないのが特徴です。極稀ですが、体質によって胃腸症状やアレルギー症状などが出ることがあります。
一方、漢方薬が奏功する前に一過性の症状が出た場合は続けて飲むことをおすすめします。例えば、邪気を体内から追い出すために吐き気、嘔吐、下痢などの症状が出る場合があります。これは好転反応ですので、途中でやめる事は避けましょう。特にがん治療、胃腸かぜなどの場合にこのような症状が多く見られます。その場合は自己判断せずに、必ず再診してください。
- どんな病気が漢方薬の適応となりますか?
- ほとんどの病気が漢方薬の適応となります。
緊急処置の必要が高い病気(急性心筋梗塞・急性脳出血・緊急手術が必要な疾患)は適応外です。
- 西洋薬と併用できますか?
- 基本的に併用できます。
両方の長所を生かすような使い方でより優れた効果を得られることがあります。ただし、望ましくない組み合わせもありますので、必ず医師・薬剤師にご相談ください。
- 漢方エキス製剤と生薬煎じ薬どっちがいい?
- エキス製剤は複数の生薬を決まった割合で混合しているので、症状に合わせた生薬別の微調整は不可能です。よって、効果は煎じ薬より劣ります。その一方便利性、飲み易さの利点から好まれることもあります。ただし、難治性、慢性病に関しては、エキス製剤のみでは煎じ薬よりも効果が落ちます。
煎じ薬は中医学弁証を基に必要な量、必要な生薬だけを一つひとつ吟味して処方しているので、高い効果が期待されます。難病・慢性疾患には最適と考えられます。ただし、苦味があったり、少し手間がかかります。
- 同じ病気の人から貰った薬を飲んでいい?
- これは西洋医学でも中医学でもいけません。中医学では同じ疾病でも原因が違うと、それによって、生薬の種類も違いますし、量も違います。
他人が飲んで良くなっても、自分が飲むと悪化する場合も十分ありますので、そのようなことは避けましょう。
- どの位の頻度で通院したらいいですか?
- 基本的には2週間で再診するのが理想的ですが、症状によって変わることもあります。
急性の場合は2日~7日後に再診する場合もあれば、症状が安定し、食事、環境などにあまり変化がない場合は1か月後に再診することもあります。
- 生薬の煎じ方・飲み方は?
- 診察の後、受付で詳しく説明します。
- 鍼も一緒に治療した方がいいですか?
- 中国の中医治療では両者を併用するのが本来の治療です。
「外から鍼灸でツボや経絡を治療し、内から臓腑や気・血などを漢方薬で活性化する」。内科・外科・急性・慢性・難治性疾患を問わず、様々な疾患に対してより一層効果が得られます。もちろん希望されない患者さまには行いません。
- 定期的に検査は必要ですか?
- 人間の体のつくりは複雑です。いつ、どこで、どんな変化をするのか調べ、より一層の効果、安全を得るには定期的な検査が望ましいです。患った疾患、症状により、血液検査をする場合もあります。例えば、糖尿病・免疫疾患・難病・難治性アレルギー疾患などです。
また漢方薬を服用するとき、アレルギー反応が出るかどうかなどを見分けるためにも必要です。しかし、必要なときのみ施行し頻繁には行いません。